暇つぶし日記

特にないね。思ったこと書きたいことを書くだけ。自己満足。

留学の話 第三話 「語学学校」

ぼくは、約半年間「ILAC」という語学学校に通っていた。この語学学校はトロントの中心部に4つの校舎を持つほどに大きな学校でたくさんの国から様々な年齢の生徒がいた。

この学校には、独自のテキストがあったり毎月クラス分けのテストがあった。

入学初日は、クラス分けのテストがあった。テストはリスニング、リーディング、スピーキングの3種類だったと思う。確か、ILACには15段階ほどのレベルが存在していた。ちなみに、ぼくは入学当初レベル4からだった。そのときは、早速自分の英語力の低さを感じたと同時にどこまでも上あるから楽しいじゃんという感じだった。

そしてクラスでの初めての授業のときにぼくは非常にヤバいと思った。なにが、ヤバかったのかというと周りの生徒のスピーキング能力が高すぎた。ペアワークが結構あったが正直なにを言ってるかわからなかったし、そもそもなにを問われてるのか、なにを求められているのかがわからなかった。しかも、みんな全然辞書を引かなくても単語がわかっている。

ぼくは、その日の帰りに先生にこう質問した。

「なんで、みんなあんなに会話ができるのにぼくと同じレベルなの??」

すると先生は笑いながら

「みんな文法なんてめちゃくちゃ。だけど、彼らは気にしてないだけだよ。とにかくたくさん会話してるだけ。」

ぼくにとって、この言葉の存在がとても大きかった。完璧な英語じゃないと伝わらない、間違えたら恥ずかしいなんてことは邪魔な価値観でしかなかった。だから、ぼくは相手に伝える英語を身につけられるように意識した。

その月に行われたレベル分けテストでは、クラスでリスニング、リーディング、ライティング全てにおいてトップが取れてノルマの点数を超えていたので飛び級でレベルが上がった。結局、英語の勉強はある程度できても英語を使いこなせていないことがわかった。

 

語学学校に通っていた頃は毎日が勉強の日々だった。もちろん、語学学校での授業、休み時間に他の生徒と会話すること、そこでできた友達と近くにある図書館で放課後に一緒に勉強したり、ショッピングやご飯を食べに行ったり。家に帰ってきたら、その日の復習をして、宿題をして予習をする。本当に英語漬けの毎日だった。

ただ、全く苦痛に感じなかった。それは、毎日できることが増える、成長が実感できたから。

最初は、地下鉄に乗っていてもアナウンスが聞き取れなくて自分の家から通う校舎までの駅を指で数えていた。周りの生徒が他の生徒と楽しそうに話してるのになかなか参加できなかった。ぼくにとってそのことの方がとても辛くてしんどかった。だから、日に日に話せるように、理解できるようになっていくことはとても楽しかった。

最終的に、ぼくはレベル11で卒業した。レベル12を目標にはしていたがテストが難しすぎて最後までレベル11の壁が越えられなかった。

 

語学学校ではたくさんの人に出会えた。

いまでも、Instagramで繋がってた連絡を取り合う人たちがたくさんいる。そんな、出会いがあって毎日が楽しかった。

なにより、世界の人の価値観の違いや文化を肌で感じられたのはすごく良かった。